「聖めてくださる神」 N06
はじめに
イスラエルが鼻で息をする人間にたよった結果、主は彼らがたよりとしていたものを取り除かれた。その結果、エルサレムは混乱し、荒廃するようになった。しかし、それで終わりではない。神はそのようなイスラエルから汚れを取り除き、彼らを聖めてくださる。
Ⅰ.内面を美しく(3:16-3:23)
シオンの娘たちは高ぶり、首を伸ばし、色目を使って歩き、足に鈴を鳴らしながら歩いていたので、主はシオンの娘たちの頭をかさぶただらけにし、その額をむきだしにされる、と言われた。いったい何が問題だったのか?高ぶっていたことである。彼らの関心は自分たちのことだけであって、神に向いてはいなかった。それがそうした装飾品や虚栄心に現れていたのである。「あなたがたは、髪を編んだり、金の飾りをつけたり、着物を着飾るような外面的なものでなく、むしろ、柔和で穏やかな霊という朽ちることのない、心の中の隠れた人がらを飾りにしなさい。これこそ、神の御前に価値あるものです。」(Iペテロ3:3-4)心の中のオシャレこそ、私たちが求めていかなければならないものなのである。
Ⅱ.高ぶりは砕かれる(3:24-4:1)
シオンの娘たちは、見た目の美しさや華やかさに心が奪われ神に信頼することをしなかったので、神はシオンの娘たちの虚偽をあばかれる。そして「その門はみな、悲しみ嘆き、シオンはさびれ果てて地に座す」ようになる。シオンに、荒廃と嘆きがもたらされるのである。
Ⅲ.聖と呼ばれるようになる(4:2-6)
しかし、それだけでは終わらない。神はそのようにエルサレムから汚れを取り除き、聖めてくださる。その日、主の若枝は、麗しく、栄光に輝き、イスラエルののがれた者の威光と飾りになるのである。そして、シオンに残れた者は、聖と呼ばれるようになる。これは義と認められるということであり、神の御国を受け継ぐ者とされるという約束だ。主イエスは、「ただあなたがたの名が天に書き記されていることを喜びなさい。」(ルカ10:20)と言われた。それは私たちにとって最も重要なことであり、喜ばしいことである。やがて来られる主の若枝なるキリストは、そのようにしてエルサレムを回復してくださるのだ。それだけではない。そのように残された者のために主は、おおいとなり、仮庵となってくださる。昼は暑さを避ける陰となり、あらしと雨を防ぐ避け所と隠れ家となってくださるのだ。どのような嵐があっても、主は避け所となって完全に守ってくださる。「いと高き方の隠れ場に住む者は、全能者の陰に宿る。・・主はご自分の羽で、あなたをおおわれる。あなたは、その翼の下に身を避ける。主の真実は、大盾であり、とりでである。あなたは夜の恐怖も恐れず、昼に飛び来る矢も恐れない。・・それはあなたが避け所である主を、いと高き方を、あなたの住まいとしたからである。」(詩篇90:1,4,5,9)
これが主の約束である。私たちの人生にも思いがけない困難に直面することがあるが、主が避け所、隠れ家になってくださるという約束を信じて、主の道を歩み続けていく者でありたい。
まとめ(自分に適用してみましょう!)
・あなたが飾りとしているものは何ですか?髪を編んだり、金の飾りをつけたり、着物を着飾るような外面的なものですか?それとも柔和で穏やかな霊という心の中の隠れた人柄ですか?
・あなたは、主があなたの避け所と隠れ家であると信じていますか?あなたが今直面している試練や苦しみは何ですか?主の約束を信じるとはあなたにとってどのようなことですか?