イザヤ24:1-13 レジュメ

「地をさばかれる神」                         N032

Ⅰ.ひっくり返る世(1-4) 

イザヤ書は、ここから新しい段落に入る。これまでイスラエルを取り囲む周辺諸国に対する神のさばきのことばが語られてきたが、ここからは全世界に向けて語られていく。そしてここには「見よ。主は地を荒れすたらせ、その面をくつがえして、その住民を散らされる。」(1節)とある。主はさばきによってこの世をひっくり返すというのだ。このことは、主イエスも弟子たちに語られたことである。主は、「そのときには、世の初めから、今に至るまで、いまだかつてなかったような、またこれからもないような、ひどい苦難があるからです。」(マタイ24:21)と言われた。また黙示録6章12節にも、大きな地震が起こることが書いてある。そのときは、太陽は毛の荒布のように黒くなり、月の全面が血のようになり、すべての山や島がその場所から移されるとある。世の終わりにはかつて経験したことがないような大地震が起こり、この世がひっくり返るような地殻変動が起こる。その結果、「地は嘆き悲しみ、衰える。世界はしおれ、衰える。天も地とともにしおれる。」(4節)とあるように、全世界がしおれてしまうことになる。

 Ⅱ.契約を破った人間(5-6)

いったいどこに原因があるのか。それは、人間が律法を犯し、定めを変え、とこしえの契約を破ったからである。(5節)「とこしえの契約」とは、あのノアとの契約にシナイ山で結ばれた契約を合わせたものである。その神との契約を人間が破ったので、のろいは地を食い尽くすようになったのだ。そののろいとは、地の住民は減り、わずかな者だけが残されるというものであった。「減る」とは「焼かれる」という意味である。世の終わりになると、神の火によるさばきが起こる。天の万象は焼けて崩れ落ちる。そのようにして地上の人口が減るのである。神を信じていない人は、「そんなこと起こるはずがない」とか、「世界は昔のままで、何も変わっていない」とあざけるかもしれない。しかし、そのような人が見落としていることがある。それは、世界が何も変わっていないのは神が忍耐しておられるからであるということだ。神はひとりも滅びることを望まず、すべての人が救われて真理を知るようになることを望んでおられる。だから、この火のさばきに会わないように、悔い改めて、神に立ち返らなければならない。

Ⅲ.喜びが消える(7-13) 

神がこの地をさばかれた結果、どうなってしまうのか。「都はこわされて荒地のようになり、すべての家は閉ざされて入れない。ちまたには、ぶどう酒はなく、悲しみの叫び。すべての喜びは薄れ、地の楽しみは取り去られる。」(10-11)喜びが消えて無くなるのである。大患難は何もかも変えてしまう。これまで大事にしてきた財産を奪い、これまで大切にしてきた家族も失ってしまう。そのような中で人々の喜びは取り去られ、悲しみが地を覆うようになるのだ。

だから、今が恵みの時、今が救いの日なのである。もしあなたが主イエスを信じるなら救われる。イエスが再び来られるそのとき、朽ちないからだ、永遠のからだ、完全なからだによみがえらされて、いつまでも主とともにいるようになるのである。この神のさばきに会わなくて済むのだ。確かにこの患難時代にもわずかながら救われる人もいる。でもそのような人はこの患難の中を通らなければならない。主イエスが再臨される前に信じた者だけが天に引き上げられるのである。これこそ本当の希望ではないか。そういう人にとってやがて来る神の審判は不安と恐れの時ではなく、喜びと希望、栄光に輝く時である。それは、今を生きる私たちにとっての希望と力にもなるのだ。

まとめ(自分に適用してみましょう!) 

・あなたの心はしおれていませんか。もししおれているようならどこに原因があるのかを思い出し、逆に世界をひっくり返すほどの聖霊の力をいただきましょう。

・いま主が再臨されてもあなたは大丈夫ですか。天に引き上げられるという確信がありますか。確かに今が恵みの時、今が救いの日です。この恵みの時にイエスを救い主として信じてください。