イザヤ35:1-10 レジュメ

「やがて来る神の国の祝福」                         N049

Ⅰ.荒野は楽しみ、荒地は喜ぶ(1-2) 

主イエスが再臨され千年王国を樹立される時、「荒野と砂漠は楽しみ、荒地は喜び、サフランのように花を咲かせる。」(1)アダムの罪によって呪われた地が贖われるからである。その時、荒野に水がわき出し、荒地に川が流れるので、そこは潤される。このようなことは、神が荒れ果てた地に無限に水を注いでくださることによってのみ可能となる。決して人間の力によってできることではない。ただ神の恵みが洪水のように注がれることによってのみ可能になるのである。その時、これまでカラカラに乾いていた地が潤され、盛んに花を咲かせるようになる。レバノンの栄光と、カルメルやシャロンの威光を賜るので、彼らは主の栄光、私たちの神の威光を見るのである。もしあなたの心が乾いているなら、それは神の聖霊に満たされていないからである。ただ聖霊だけが乾いたあなたの心を潤すことができる。その時、あなたの心もシャロンの野のように変えられるのである。

 Ⅱ.強くあれ、恐れるな(3-7)

主が再び来られる時、自然界が回復するだけでなく、人間も回復する。「そのとき、目の見えない者の目は開き、耳の聞こえない者の耳はあく。そのとき、足のなえた者は鹿のようにとびはね、口のきけない者の舌は喜び歌う。」(5-6)これは、今から二千年前に主イエスが来られたとき、この地上でなされたことである。主イエスは、「おいでになられる方はあなたですか」とのバプテスマのヨハネの質問に対して、「あなたがたは行って、自分たちの見たり聞いたりしたことをヨハネに報告しなさい」と言った。「目の見えない者が見、足のなえた者が歩き、ツァロートに冒された者がきよめられ、耳の聞こえない者が聞き、死人が生き返り、貧しい者たちに福音が宣べ伝えられている」と。(ルカ7:22)つまり、こうしたことが来るべきメシヤのしるしであったわけである。主イエスがこのようなことをされたのは、ご自分が来るべきメシヤそのものであることを示すためであった。しかし、それはほんの一部分でしかなかった。主イエスが再臨される時には、それが完全な形でもたらされる。それがこの千年王国に起こることなのである。

だから、「弱った手を強め、よろめくひざをしっかりせよ。心騒ぐ者たちに言え。「強くあれ。恐れるな。見よ。あなたがたの神を。復讐が、神の救いが来る。神は来て、あなたがたを救われる。」(3-4)主イエスが再び来られるとき、私たちのからだをも贖ってくださる、救ってくださることを知っているからこそ、私たちはここに希望を置くことができる。そして、その希望は私たちに真の励ましと力を与えてくれる。さまざまな苦しみや圧迫によって弱った手を強め、よろめいたひざをしっかりさせてくれる。いろいろなことで思い煩い、パニックっている人たち、ひっくり返っている人たちに勇気と力を与えてくれるのである。主イエスが来られるというメッセージは、主イエスが来て、あなたがたを救ってくださるというメッセージは、真にあなたを強めてくれるのである。

Ⅲ.そこにある大路(8-10) 

神は荒野に大路を作られる。その道は「聖なる道」と呼ばれる。そこは汚れた者は入ることができない。ただ贖われた者だけが、罪が許された者だけが通ることができる。そこには獅子も猛獣もいない。千年の間底知れぬ所に入れられるので、そうした悪がはびこることはない。その道を行く者は喜び歌いながらシオンに入る。そこでとこしえの喜びをいただく。悲しみと嘆きとは逃げ去り、楽しみと喜びがついて来る。この大路こそ主イエス・キリストである。イエスは、「わたしが道であり、真理であり、いのちです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに行くことはできません。」(ヨハネ14:6)と言われた。主イエスの血潮によって救われた人は、この大路を歩むことができる。決してそこから再び失われることはない。その人たちにあるのは永遠の喜びだけである。私たちの救いはまさにこのようなものなのである。

まとめ(自分に適用してみましょう!) 

・あなたの心は荒野のように乾いていませんか?あなたはその心をどのように満ちそうとしていましたか?ただ神だけが満たすことができるとしたら、あなたがしなければならないことはどんことだと思いますか?

・あなたは、どんなことで弱っていますか?よろめいていますか?心を騒がせていますか?主が来られてあなたを救ってくださるというメッセージは、あなたにどんな力を与えてくれますか?

・あなたは、神が用意してくださった大路を歩んでいますか?あなたが歩いている道はどんな道ですか?もし自分の知識や経験、考えといった道を歩んでいるとしたら、悔い改めて、主イエスを信じ、この大路を歩む者となりましょう。