イザヤ44:21-28 レジュメ

「成し遂げられる神の計画」                                 N068

Ⅰ.わたしはあなたを忘れない(21-22) 

主はイスラエルに、「あなたはわたしに忘れられることはない」(21b)と言われた。これは驚くべき恵みである。というのは、イスラエルは主によって贖われた者であるにもかかわらず偶像を造り、それらを拝んでいた者たちだからである。そんな彼らに対して主は、「あなたは忘れられることはない」と言われた。たとえ彼らが神を裏切っても、神は彼らを裏切ることはない。たとえ彼らが神を忘れても、神は彼らを忘れない。「わたしは、あなたのそむきの罪を雲のように、あなたの罪をかすみのようにぬぐい去った。わたしに帰れ。わたしは、あなたを贖ったからだ。」(22)贖うとは「代価を払って買い取る」という意味である。神が彼らを代価を払って買い取ってくださったので、どんなことがあっても彼らが忘れられることはない。同じように神は私たちをイエス・キリストの十字架の血によって贖ってくださった。イエスは十字架の上で「テテレスタイ」と叫ばれた。意味は「完了した」「完済した」である。あなたの罪の代価は支払われた。神があなたを贖ってくださった。だから、どんなことがあってもあなたが忘れられることはない。あなたに必要なことは、神に帰ることである。「もし、私たちが自分の罪を言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべの悪から私たちをきよめてくださいます。」(Iヨハネ1:9)

Ⅱ.喜び歌え(23)

ここで主は、天に、地のどん底に、山々に、林とすべての木に、喜び叫ぶようにと命じておられる。なぜ?なぜなら、主がこれを成し遂げられたからである。「これ」とは救いの御業のこと。その救いの御業はイスラエルという民族を越え、すべての自然界にも影響を及ぼすほど偉大な御業なのである。あなたは自分が救われたということをどのように受け止めているか?それは驚くべき御業なのである。そのすばらしい救いの御業に対して、天や山々の木々の賛美に合わせ、心からの賛美をささげる者でありたい。

Ⅲ.成し遂げられる神の計画(24-28)

主は、「わたしは、わたしのしもべのことばを成就させ、わたしの使者たちの計画を成し遂げさせる。」(26)と言われた。そのことばとは何だろうか。また、その計画とはどんなものであろうか?それは「エルサレムに向かっては「人が住むようになる」と言い、ユダの町々に対しては「町々は再建され、その廃墟はわたしが復興させる」と言う。」ことだ。これはバビロンによって滅ぼされ廃墟となったエルサレムが再び再建され、人々がもう一度暮らせるようになるということである。果たせるかな、それが実現した。B.C.539年にペルシャの王クロスがバビロンを滅ぼすと、このクロスを通してユダヤ人はエルサレムへの帰還を果たした。それだけではない。「エルサレムに向かっては、「再建される。神殿は、その基が据えられる。」(28)とあるように、かつてバビロンによって破壊されたエルサレムの神殿が再建された。いったいどうやってこのようなことが実現できたのか。神がクロス王を立て、彼を用いることによってである。神はご自分の計画を成し遂げるためにクロス王を用いられた。そんなことを考えられる人は誰もいなかったであろう。しかし、神はこのことが起こる150年も前に、このことを預言者イザヤを通して語られた。そのことばの通りに、神は後にバビロンを滅ぼし、エルサレムの神殿を再建させた。神はご自分が語られたことを必ず成し遂げられる。私たちはこの神のみことばの約束に堅く立ち、それを待ち望まなければならない。テレビやインターネット、あるいは他の人たちの言葉に振り回されるのではなく、みことばを待ち望んで祈りに専念しなければならない。

(自分に適用してみましょう!)

・あなたは神に忘れられることがない、ということを覚えていますか?あなたは神に帰っていますか?

・あなたは神の約束が実現しないと嘆いていませんか?神があなたに約束してくださったことは何ですか?その約束待ち望んで祈りましょう。